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”思いやり”が組織のエンゲージメントにもたらすパワーの凄さ



ギャラップの世界調査によると約85%の会社員が仕事にエンゲージしていない、またはエンゲージしようとしないという結果が出ています。


これは非常に驚きの数字ですね。


そして、社員のエンゲージメントが低いと以下のような影響が出てくるようです

·37%↑ 欠勤率が上がる

·49%↑ 事故率が上がる

·60%↑ 業務上のエラーや過失が増える


更に、社員の低いエンゲージメントは組織にもネガテイブな影響を及ぼすそうです

·18%↓ 組織の生産性を下げる

·16%↓ ビジネス利益を下げる

·37%↓ 企業成長率を下げる

·65%↓ 企業の株価を下げる


(Queens School of Business & Gallup 調査結果)


エンゲージメントが組織に与える影響はとても大きいものであるということが、改めて気付かされますね。


エンゲージメントを上げる方法をビジネスリーダーをはじめ、HRは日々模索しているかと思います。人事コンサルティングにおいても、もちろんこれは大きなテーマとなっております。


ではどうすればいいのか?··· 正直、魔法のように全てを解決する方法はないでしょう。


しかし、私たちのマインドを変えるだけでもポジティブな関係性を築きエンゲージメントを高めることはできるはずです。


それは ”Compassion (思いやり) ” をお互いに持つマインドです。


ここでいう思いやりとは、主に3つです。


1:Empathy (共感) - 誰かが体験している苦しみや悲しみを自分の身において理解する


2:Kindness (親切)- 助けが必要な人に手を差し伸べ、進んで手助けする


3:Appreciation (感謝)- 感謝の気持ちを常に持つ


例えば、仕事においてはどうしても生産性や結果を重要視して、それに追いついていないと、やれ ”アクションプランを立てましょう”、”毎週進捗状況を報告しましょう”、”情報共有しましょう” 等々、業務プロセスやアクションをベースにしてコミュニケーションしがちになっていませんか?


このようなときはビジネス視点から一歩下がって、遅れをとっている社員の置かれている状況や気持ちを理解しようとする姿勢を持ってみましょう。そしてその状況や気持を汲み取りながらサポートしてあげてみてください。


上司のそのような姿勢は部下にも非常に大きなインパクトを与えます。思いやりを持って接してくれる上司に対しては忠誠心も育まれ絆も深まっていきます。そしてそのような思いやりを受けると、今度は自分も他者に対して同じように接してあげようと、行動も変わっていくでしょう。


助けが必要な人には手を差し伸べ、自ら進んで手助けをしていく、たとえ小さなことでも。

自分を助けてくれたり、親切にしてくれた人に対しては誰しもが良い気持ちを抱き、相手に対して感謝の気持ちを持つはずです。そして今度はその人が同じように手を差し伸べ誰かを助けてあげようようとするはずです。そんな経験ありませんか?


親切にしてもらった経験と感謝の気持ちは不思議と連鎖反応していきます。なぜなら、思いやりは人との絆を深め、ポジティブな気持ちが生まれるからです。


これが組織内において広がっていくと、ポジティブな環境が築かれていき、社内幸福度は上がっていくはずです。そしてそれは、社員間の絆を深めて良好な人間関係を生み出し、会社や仕事に対する忠誠心も育んでいくでしょう。


このようにエンゲージメントが高まった環境下ではストレスによる健康不良や、ネガテイブな気持ちは改善されていき、社員一人一人が本来持っている強みやクリエイティビティーを高めていき、パフォーマンスの向上につながっていくでしょう。


その結果、組織は強くなっていき、生産性を高めて更なるビジネスの成長をもたらしていくはずです。


思いやりが生み出すパワー、とてもすごいと思いませんか?

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